06. 「全部わからない」と言わない。

橋の上で無気力に寝転ぶレッサーパンダ

もう1年やることになる人
▶︎「全部わからない」と言う

滑り止めに行く人
▶︎「この単元がわからない」と言う

第1志望に合格する人 ▶︎

 

R塾代表の宮本智です。

「英語がわからないんですが、どうすればいいですか?」という質問を受ける時があります。

 「英語の何?」と聞くと「全部」と答えます。

 

全部がわからない訳がありません

 

何がどうわからないのかはっきりさせないと、

前にも進まず、やる気も出てこないのは当然です。

例えば「今日は接続詞だったよね。等位接続詞と従属接続詞の違いはわかった?」

と聞くと「それはわかります。」と答えます。

この時点で「全部」ではないのです。

ぼんやりとした不安や苦手意識が混ざり合って、小さい不明点が大きく見えてしまい、自分を責めているのかもしれません。

その場合どこがどうわからないのかを一つずつ紐解いていくしかないのです。 

 

「全部」と言ってしまうと、思考停止につながります。

「全部わからないから、やっても無駄」となりがちです。

ひどい人になると自分の能力を呪い始め、先生や親御さんのせいにし、

さらに「小学生に戻ってやり直したい。」
「それな。」などと言い合う仲間もでき、

タイムトラベラーのような仮定法の世界に行ってしまう人もいます。

遺伝でも時空の問題でもありません。改善すべきはマインドと方法です。

 

まずは分からない所を具体的に特定してください。

例えば、英語だと「単語が覚えらない」「速読ができない」などよくある質問ですが、まだ具体的ではありません。

「単語が覚えられない」といっても

「ややこしい語の判断ができない」のか「スペルが完全ではない」のか、
「単語テストの範囲が広すぎる」のかもしれません。

どの単語帳のどの範囲がどの程度覚えられない」のかを、まずはっきりさせて下さい。

その後、自己流になり過ぎていないか、一般的な記憶法を無視していないかなどを考えるといいでしょう。

 

そのほか「速読ができない」場合、

  • そもそもどの程度まで速読が必要か
  • 単語がわからなすぎるのではないか
  • 精読はできているか
  • 筆者の主張をつかむように読めているか
  • 解答根拠を探す力を高める方を優先すべきではないか

など、「そもそも」で考えてみてください。

 

そこまで考えて

分かる部分と

分からない部分を

分けてから、講師などに質問してください。

またしても分ける分かるです。

 

抱えている問題は勉強のことだけではないはずです。

志望校をどこにするか、親子関係、友人関係、将来何がやりたいのか、将来への不安など沢山あると思います。

それら全てがぐちゃぐちゃに混ざっている状態をやめて、しっかり分けることです

スマホで良いので、項目ごとに書き出して分けましょう。

 

今後しっかり物事を解決できる大人になるためにも、

どこから未解決なのか特定し続けることを習慣化してください。

必ず解決できます。

 

第1志望に合格する人

▶︎ 問題を細分化させて解決する

48時間以内に実行

わからなくなった部分にすぐ貼れるように、コンビニで付せんを買って筆箱に入れておく