40. 応用がわかって初めて基礎がわかる。

もう1年やることになる人
▶︎
 いきなり応用の解説を聞いてわかった気になる

滑り止めに行く人
▶︎ 基礎を完全に固めてから応用へ行くと考えている

第1志望に合格する人 ▶︎

 

R塾代表の宮本智です。

基礎的な力が不十分なのに、難しい問題の解説を見てわかった気になって終わらないでください。

一時的に能力が上がったような気がするだけで、力が付いている訳ではありません。

まだ経験もないのに本だけ読んで理論武装して、自信満々に物事を語る大学生のように滑稽です。

しかしそれは向上心の表れでもあるので、瞬間的な努力としては良いと思います。

それはまだ途中であるという認識を持って基礎トレーニングに励みましょう。

 

次に、いつまでも基礎をやって応用に行かない人も問題です。

高3の夏になっても偏差値が上がってから過去問をやろうとしたり、ひたすら単語の記憶や基礎的な計算ばかりやってる人です。

そういう人は自分に無限に時間があるのかを考える必要があります。

誰に何を言われたか知りませんが、偏差値を上げても、過去問が解けるとは限りません。

また、英単語に関して辞書を一冊覚えていたとしても、精読力・長文読解力・問題解答能力とは関係ありません。

受験で勝とうというのであれば、受験に出そうなもの以外に時間を費やすことは全て趣味です。

英単語であれば、市販の単語帳で定番になっているものを覚えていれば十分です。

それ以上は過去問を見てからどの分野の単語が必要かを判断すべきです。

例えば、慶應SFCであればより高いレベルまで必要ですし、一部の私立医学部では医系単語を知っていた方が有利なことがあります。

一般的な大学では、単語帳に載っていないものは、類推するか無視するかで対処すべきものです。

それらは基礎的な精読力・長文読解力・問題解答能力で何とかできます。

 

大学受験の問題には、基礎的な問題と難易度の高い問題が絶妙に混ざっています。

合格に必要なのは、基礎的な知識を使いこなせることです。

難易度の高い細かい知識ばかりを詰め込んでもそこで差をつけることはできません。

 

ではどうすれば良いかはもうわかりますね。

過去問や応用問題を、基礎力がどれほど大切か肌で感じるために、見れば良いのです。

どう使われているかを知らないのに基礎だけやってもダメです。

野球やサッカーのための筋肉は筋トレだけで身につかないといえばすぐ理解できるでしょう。

実際の試合での応用を見て、基礎力を磨くのです。

それが当たり前のレベルにまで到達するまで繰り返します。

 

基礎知識はすぐに抜けていきます。

定期的に見直しをかけるとともに、自分の受験する大学ではどういった形で出題されているかを過去問から分析して

基礎知識をどれほど運用できればいいのか確認することから始めてください。

単なる知識でなく、応用された基礎知識が必要な力なのです。

 

第一志望に合格する人

▶︎ 応用をやって初めて基礎がわかると知っている

48時間以内に実行

入門レベル後、過去問1年分の解説を見てみる

過去問1年分を意識しながら基礎力を積み上げる